市井にいきるトランスジェンダーと、となり合わせるわたしたちのための物語--トランスジェンダー漫画家「とらんす少女ちゃん」初短篇作品集 『となりのとらんす少女ちゃん』(仮)

準備万端……!

またも時間が空いてしまいました。在野社の浅野です。
更新が滞り、大変申し訳ありません……。

発売日を決定してから以後、不退転の覚悟で仕事に臨んでいます。

作者(+アシスタント)とはもちろん、ブックデザイナーさんや印刷会社など制作のパートナーとの折衝も毎日、ときには一日に何通もメールのやりとりを重ねています。

正直なところ、かなりギリギリのスケジュールで動いています。
いよいよ発売1ヶ月前となる山場を向かえ、一瞬たりとも気を抜くことができません。

完全に余談ですが、わたしがあまりにも「不退転」ということばを使うもので面白かったのでしょうか、作者もクセになってしまったようです。

アシスタントさんとの作業中に、「不退転不退転不退転……」とうつろに唱えているとか……。

 


 

そうしたさなか、印刷会社から小包が届きました。
さて、そのなかみは--。
 

 

本……? が、カバーは白紙。中身にもまったく印刷されていません。
いったいなんのために送られてきたのでしょうか?


……実はこれ、「束見本」というものです。
実際の印刷製本に移るまえにつくり、紙質や厚みなど本の体裁を確認します。

 


 

カバーと見返しは「ミランダ」という上質な紙を使用していて、光の当たり加減でキラキラと反射します。
(なかなか写真でお伝えしづらいのですが……すみません)

同様にキラキラする紙素材はいくつかあるのですが、他の紙とのちがいとして挙げられるのは赤と青のフレークを含んでいるということ。

いろいろな色に光るというのが「ミランダ」を選んだ理由だそう(デザイナーさん談)。レインボーフラッグのイメージにも重なり、まさに本作にぴったりの素材と言えます。

作品が印刷される日が待ち遠しい……!

 


 

そして、もうひとつ、カバーデザインが上がってきました👏

色合いはトランスフラッグのピンクとブルー。
デザイナーさんいわく「作品のもつ”ゆらめき”を表現した」とのこと。

……すばらしい。感無量です。
ようやくここまできた……と、胸にしみじみと沁みるものを禁じ得ません。

もうあとは、振り返らずに進むだけ。
そう、まさに「不退転」。われわれチーム不退転ズ、5/14発売日を夢見て、頑張ります!

 

 


 

ここで、いくつかご報告があります。

【作者名変更】
作者名をこれまで「とらんす少女ちゃん」としてきましたが、作者本人からの申し出により、以後「とら少」にあらためます。
5/14に発売する書籍、および各種パブリケーションでもそれを踏襲しますので、書店等でお探しになる際はご注意ください。

 

【価格改定(紙書籍のみ)】
紙書籍版の予定価格を1600円(+税)と公表してきましたが、1650円(+税)に改定します。
理由は先にも触れたとおり、作品にふさわしい上質な紙を採用したため想像以上に印刷費用が上昇してしまい、苦しいところですが価格に上乗せすることを決断しました。
そのかわり、ぜったいに満足していただける一冊にすることをお約束します。

なお先に本クラウドファンディングをご支援くださったかたへの返礼品に関しまして、追加費用徴収などはありませんのでご安心ください。また、電子書籍版は従来通り1000円(+税)のまま変更ありません。

 

【在野社公式Webサイトオープン】
さまざまな関係者のみなさまとお会いすることも増え、オフィシャルな情報発信の場の整備が急務でした。
そのため公式Webサイトの構築を年明けより少しづつ進めてきましたが、ようやく最低限の準備が整いましたので、謹んで公開いたします。

https://zaiyasha.jp

仕上がり具合としてはまだベータ版という状況。もし誤字脱字や不体裁、動作不良などございましたらお問い合わせフォームからご報告いただけると嬉しいです。
また、書籍とオリジナルグッズなどを取り揃えたオンラインショップも後日公開予定です。お楽しみに!

2025/04/05 18:13